薬局で調剤薬局事務として働く


薬局で調剤薬局事務として働くブログ:2018年11月09日


まだ新米のお父さんと母だったぼくたちが、
抱っこすれば筋肉痛、泣く度にあたふた、
オムツ替えの時、緑色のうんこが出てきただけで
大騒ぎしていた頃…

ムスコが生まれて7日間が経ち、退院の日となった。

一応、入院中に、ミルクの飲ませ方、入浴方法等、
基本的事項は伝授されていたが、
こんなに小さくてか弱い存在を、
果たして自分たちだけで育てていけるのか、
ぼくは心中穏やかではないどころか、嵐が吹き荒れていた。

家に帰って、我が家で初めてのミルクの時間。
妻がおっぱいを飲ませた後、
哺乳瓶でミルクを飲ませるのがぼくの役目だ。

吸い口をムスコのクチに当てると、
ムスコは吸い口にかぶりつき、勢いよく飲み出した。

小さいながらも、
一生懸命ミルクを飲む姿に、思わず目頭が熱くなる。
ましてや、自分のおっぱいを飲ませる母にしてみれば、
何よりも愛しい存在に思えるだろう。

ほっとしたのも束の間、
ムスコは飲まなければいけない量の半分で飲むのをやめた。

鼻とクチの間を、吸い口の先で
ちょんちょんと刺激しても何の反応も示さない。
病院では、これぐらいの量は楽勝で飲んでいたのに…

ぼくは何度も呼びかけ、身体を揺すったりしてみたが、
やはりムスコは無反応である。
ぼくの身体中から、変な汗が噴き出してきた。

妻が慌てて駆け寄り、
ムスコを抱えあげ何度も呼びかける。
二人して、大声で何度も呼びかけた。
もう涙が出てきそうだ。

ぼくは動転している頭の中で、
病院でのやり方と何か違った点がなかったか必死に考えた。
いや、何も違ったところはない。完璧だ。

ぼくは、ムスコの鼻先に耳を当ててみた。
「スースー」
ムスコの気持ちよさそうな寝息。

ウエストがいっぱいになり、
ムスコはただ寝ていただけだった。

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